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プラレール組 活動報告


交通システム工学科 3 4092 T. H


1. はじめに

 当会の活動の柱の一つであるプラレール。例年は基本的に学部祭と合同展示会の出展のみだったのだが、昨年の学部祭から今年にかけては2度の出張展示の機会に恵まれ、充実した一年となった。そんなプラレール組の活動を、2015年の学部祭・第1回桜理祭(おうりさい)から振り返る。


2. 1回桜理祭

 2015年度の学部祭は、従来船橋校舎で開催されていた習志野祭と駿河台校舎で開催されていた青駿祭が廃統合され、桜理祭と名前を変えて船橋校舎で行われた。それに伴い鉄道研究会のプラレールブースは従来の12号館から14号館5階へ移り、展示規模が小さくなってしまった。ちなみに、日程は変わらず11月頭の開催である。



写真1 桜理祭準備日朝、資材が教室に運び込まれたときの様子


 初の教室ゆえに設営当初は机とベニヤ板を組み合わせて行う地盤作りに苦戦し、昼までかかってしまった。建設のためには作業スペースを設けねばならず、机の数にも限りがあったため調整が困難を極めた。午後はひたすらプラレールを組んでいたが、基本となる新幹線外周の着工遅れやタワー建設の進捗の悪さなどが相まって細部を建設できないなどしたため、準備日のうちに設営を終えることができなかった。翌日の本番前に簡易的な構造をもって建設することでどうにか客の多い時間帯までには大方完成させることができた。



写真2 桜理祭にて展示したレイアウト


 

 この展示に用いた教室は廊下側がガラス張りであるため、壁側にタワーを寄せる形で配置し迫力が出るよう工夫した。一番奥のタワーはプラレールの下を人が通れることを目標とした。そのため人が通れる幅を創出するために、交通学科の授業で作成した紙製のプレートガーターを使用した。壁側の大振りなタワーはOBさんの力作で、時間が経つにつれ自動的に車両が入れ替わるという機能が搭載されている。これらの展示は、一般のお客様のみならず学生課の方々にもお墨付きを頂いた。そして3日間の展示が終わると、数時間もしないうちに撤去は完了し学部祭は終了した。


3. 29回平川公民館まつり

 学部祭の次の週末の118日、今度は袖ヶ浦市で開催された平川公民館まつりにてミニ鉄道とともに出張展示を行った。私達はその公民館内にある体育館の一画をお借りすることができた。スペース的には学部祭より広かったが、前日の展示との兼ね合いもあり設営時間があまりなかったため、比較的単純な構造のプラレールタワーを建設することにした。そして調子に乗り積み上げていった結果、人の背丈を優に越え、身長が高い人でもギリギリ手を伸ばして届くかどうかぐらいの高層建築物が出来上がってしまった。それゆえ資材もほとんど使い切り、車両も足りなくなり線路に空きが出てしまった。ちなみに橋脚は軽く30段を超えている。



写真3 第29回平川公民館まつりにて展示したレイアウト


4. みさき子どもまつり

 年が明けて2016214日、今度は船橋市三咲公民館で開催されたみさき子どもまつりにてミニ鉄・Nゲージとともに展示を行った。場所は公民館2階のお遊戯場のようなところで、そこに公民館よりお借りした数台の机の上にレイアウトを展開した。2本のツインタワーを軸に小判型の環状線を斜めに配置した形である。コーン等の仕切りがなかったため、パイプ椅子を接続させ壁にすることで対応した。



写真4 みさき子どもまつりにて展示したレイアウト


 また、余ったスペースを活用してプラレールで遊ぶコーナーも設けた。マット等はこれまた公民館のものをお借りした。私が知る限りでは、当研究会のプラレール活動において初の試みである。



写真5 みさき子どもまつりにて設けたプラレールで遊ぶコーナー


5. C5合同展示会

 毎年開催されている、ちば学生鉄道研究会連合・通称C5主催の合同展示会が626日開催された。場所は前回と同じく、京成稲毛駅前のあかりサロン稲毛である。今年は一部展示が道路を挟んだ向かいの別会場に移されたため、去年より広いスペースを使わせていただけることになった。



写真6 合同展示会にて展示したレイアウト


 スペースが広くなった分、今までより多くの人がレイアウト製作に携わることができ、後継といったことを考えても意味のある展示会であった。またこの時期には当理工学部の真下を通る東葉高速鉄道より東葉2000系のプラレールが発売されていたため、早速このレイアウトにも3両編成5本が登場した。


6. さいごに

 この記事がCDに入って出回るかホームページに掲載されるころには、第2回桜理祭が開催されていることであろう。今年は1441教室に移り少しスペースが広くなる上、Nゲージとの合同展示も予定している。机の配置等悩ましいところであるが、それも含めて大変楽しみである。加えて東葉2000系のフル編成が完成するはずであるからそれも期待したい。

 ところで去年の学部祭期間中に、とある友人が我々のプラレールの展示を「ちびっ子たちの夢の世界」と形容した。私はそうだと思った。多くの子どもたちがやりたくてもできなかった大スケールでのプラレール遊びを我々はしているのだ。ならば見に来てくれた子どもたちの憧れとなり、心を鷲掴みにし、もし帰りたくないと泣き叫ぶ子がいればそれは大成功と言えるのである。保護者方々には大変申し訳ないのだが。そんな夢の世界を目指して今後も活動を行っていきたい。

 最後になってしまうが、これらのプラレール活動は資材の提供やその運搬・保管などOBさんの多大なるご支援により成り立っていることを明記しておく。OBさん無しにはNRのプラレールはない。この場を借りて多大なる感謝を申し上げたい。


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