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415系1500番台について
交通システム工学科 2年 5106番 K. F
1. 概要
415系1500番台は1986年の国鉄末期に登場した交直流近郊型電車である。車両の外観はステンレス車で同時期に登場した211系2000番台に準じて製造され片側3ドアである。搭載している機器は1500番台の前に登場した415系鋼鉄車(白い電車)と連結する関係で同じである。車内は基本的ロングシートが設けられているが、上野寄りにはトイレが設置されておりそれと対面して半ボックス席がある。シートはバゲットタイプでドア間のシートは4+3+4の着席配置となっていてモケットに入ったスリットが視覚的なアクセントになっている。ドア付近の床には黄色い警告シートが貼られている。さらに415系1500番台は交直流電車であるので常磐線の取手〜藤代間、水戸線の小山〜小田林間の死電区間(デッドセレクション)に入ると車内の照明が一時的に消灯される。主な所属場所としてJR東日本の勝田車両センター、JR九州の小倉総合車両センターに所属している。今回は、JR東日本の勝田車両センターに所属している415系1500番台の運用範囲をこの後の項目で紹介していこう。
写真1 415系1500番台
写真2 415系鋼鉄車(白い電車)
2. 主な運用範囲
JR東日本勝田車両センターの415系1500番台の登場当時の運用範囲は415系鋼鉄車(白い電車)と共に常磐線の上野〜原ノ町間を11両、水戸線の友部〜小山間を4両であった。この当時は上野〜いわき、上野〜原ノ町、上野〜四ツ倉など今となっては珍しい運用もあった。2005年になると、つくば〜秋葉原間でつくばエクスプレスが開業した。そこでJR東日本水戸支社は415系の置き換えとつくばエクスプレスの対抗策として同年からE531系が導入され順次415系を置き換えた。そして2007年3月のダイヤ改正で415系が友部〜上野間で運用終了となった。水戸線と常磐線の友部〜原ノ町間は引き続き運用についていた。この当時の編成は、基本編成が4両で一部の水戸〜いわき間は2編成連結し8両で運行していた。しかし、2011年3月11日に起きた東日本大震災で常磐線、水戸線の全線で不通となった。2014年で水戸線の全線と常磐線の上野〜竜田間、浜吉田〜岩沼間で復旧したが、415系が運用している竜田〜原ノ町間でいまだ不通となっている。その影響で415系の運用が水戸線の全線と常磐線の友部〜竜田間に縮小されてしまった。さらに原ノ町駅構内に留置している1編成はこの震災の影響で取り残され、その5年後の2016年に郡山総合車両センターで廃車となった。そして、同年3月のダイヤ改正でE531系を20両導入して水戸線、常磐線の友部〜竜田間で運用している415系を全て置き換えた。これに伴い同区間での普通列車は5両編成、4ドアに統一された。ダイヤ改正後は勝田や高萩に留置されたが、2016年6月25日に「ありがとう415系」がいわき〜竜田間を8両で1往復運行し、これを最後に30年間の幕を閉じた。
参考文献
・常磐線研究室:「車両図鑑」、http://joban-line.jimdo.com/、2016年8月参照
・マイナビニュース:「常磐線・水戸線415系、ダイヤ改正で定期運用終了へ」、
http://news.mynavi.jp/column/jr-east/042/、2016年8月参照
・JR東日本水戸支社:「ありがとう415 系運転について、
http://www.jrmito.com/press/160525/press_01.pdf、2016年8月参照
・JR東日本水戸支社:「2016年3月ダイヤ改正について」、
http://www.jrmito.com/press/151218/press_02.pdf、2016年8月参照
・座席探訪-陸海空 のりものキャビンカタログ:「JR東日本 常磐線の電車」、
http://sonicrailgarden.sakura.ne.jp/seat_jobanline.html、2016年8月参照
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