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埼京線205系ハエ28編成

−埼京線205系の生き残り−


ものづくり・サイエンス総合学科1 6053 S.H



1. なぜ埼京線にひとつだけ205系が残ったのか?

 埼京線は既にE2337000番台への置き換えが終了している。しかしながら、20168月現在でも旧型車両の205系が土日平日の両方に運用入りしている。



写真1 E2337000番台


205系が1編成だけ残っているのは、埼京線でATACSと呼ばれる無線式列車制御システムを導入するにあたり、E233系が設置工事や試験を行っているため予備となる1編成が必要となるからだという考えが最も有力である(E233系は205系より1つだけ編成数を減らしている)。そのため、このシステムの運用開始と同時に205系が完全に引退となる可能性が高いと考えられる。


2. ハエ28編成とは

 ハエ28編成とは、川越車両センターに所属している埼京線・川越線・りんかい線用の205系の編成のひとつである。「ハエ」とは「カハゴエ(川越)」から取ったものとされる。また、ハエ28編成はかつて京浜東北線などの路線に使われていた。現在では予備編成としてひとつだけ残り、運用に入ることがある。



写真2 205系ハエ28編成



写真3 ハエ28編成の車番プレート


3. ハエ28編成あれこれ

 埼京線でE233系に置き換わる時、最後に残った編成がこのハエ28編成であり、ヘッドマークをつけてのさよなら運転も行っていた。その後は廃車回送などといった動きもなく、休日限定で固定運用入りし、事実上の復活となった。その後は長年の使用で車体の帯が薄くなるも、帯の貼り直しが行われた。そのような動きがある中、ついに平日にも運用入りしE233系と共通運用化した。復活当初は編成を示すプレートが白いものであったが、後に以前使用されていた赤いものに取り替えられた。



写真4 白札プレート



写真5 赤札プレート


また、2015年の埼京線開業30周年の時には期間限定で一部号車の座席のモケットが替えられ、ハートのつり革も吊るされた。



写真6 30周年記念座席モケット・ハートのつり革


参考文献

・埼京線への無線式列車制御システム(ATACS)の導入について - JR東日本

https://www.jreast.co.jp/press/2013/20131005.pdf ,201684日参照


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