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竹ノ塚駅について
交通システム工学科 3年 4015番 R.I
1. 概要
東京都足立区に位置する東武鉄道スカイツリーラインの「竹ノ塚駅」は立て続けに発生する踏切事故を防止するべく線路の高架化が実施され始めている。今回はこの高架化を主眼に記述したいと思う。
1-1. 竹ノ塚駅基本データ
明治33年3月開業。東京都足立区に位置し、隣の駅は埼玉県に属する谷塚駅。
乗降人員は1日平均72,473人。各駅停車のみ停車。簡易的な車両基地と東京メトロの車庫が隣接する。隣接する踏切はひっきりなしに優等列車が通過するため通行できる時間が短く、「開かずの踏切」と表現されることがある。また後述の通り、踏切内での人身事故も発生している。
2. 踏切事故
2005年3月に4人が踏切内で列車と接触し、死傷した。また後述の下り急行線高架化直後の2016年5月29日に、まだ高架化されていない上り線踏切内での列車との接触事故が発生した。
3. 高架化
踏切事故の撲滅と駅東側と西側の行き来を円滑にする目的で竹ノ塚駅の高架化が計画された。工事は2012年11月に着工し、2016年5月29日に下り急行線の高架化が完成。それぞれの線路の切り替えの実施を繰り返し行いながら、2020年には4線の完全高架化完了を目指している。
写真1 春日部方踏切からみた高架線
4. まとめ
事故を受け、そして地域住民の往来の利便性を高めるため、竹ノ塚駅は高架化に日夜取り組んでいる。完全な完成は4年後と少し先の話であるが、「開かずの踏切」の悪名を払拭できるようになることを期待したい。また、高架化後の列車の運用や車両基地の今後の扱いなどこれからも動向は見逃せない。
5. 出典
・日経コンストラクション 「4人死傷、竹ノ塚駅越す最初の高架完成」2016/05/30
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/knpnews/14/660651/00015/
・東武鉄道 路線図・駅情報
http://railway.tobu.co.jp/guide/station/info/1306.html
・東武鉄道 2016 安全報告書
http://www.tobu.co.jp/anzen/houkoku/2016/safety_measures/index.html
・日本経済新聞 「開かずの踏切」で人身事故 足立区・竹ノ塚駅 2016/5/29
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